息子へ(5)の続きです。
決意と覚悟
あなたは迷った末に答えを出しました。その答えは○○大学に挑戦するということでした。今の若い子の言い方をすると「ワンチャンあるかも」
でもあくまでワンチャンなのです。(犬のことではありません)不合格なら浪人生。自分を試される過酷なチャレンジです。あの時あなたは言いました。
「ここで自分の本当の気持ちに従うことができなかったら、この先もずっとそうやと思うねん。なんやかんや言い訳して、妥協して、なんとなく生きていくのはいややねん。やっぱり挑戦したい!リスクが高いけど、落ちたときのことも覚悟出来てる」
くぅぅぅぅーーー。あなたがそう決めたなら、もう私は応援するしかありません。どうしても○○大学の経済学部で学びたいという強い意志を感じました。合格しても、不合格でも、きっとあなたの人生において、大切な経験となる。そう私は確信しました。
「そうやな。一回きりの人生やし、思うようにすればええよ」そう伝えました。あなたが自分の気持ちを大切にできたことを私は嬉しく思いました。そして私も何があっても受け止める覚悟をしました。あなたは○○大学の願書を丁寧に書きあげました。
↑気合いを入れるために散髪してイメチェン。すると、私に激似でびっくり!!!
2次試験受験本番
「じゃあ、やりきってくるわ!受験を楽しんでくる!」あなたは大きなカバンを持って出かけて行きました。○○大学を受けると宣言したときに速攻予約したホテルに2泊3日泊まります。
小さい時から鼻血をよく出すあなたに、受験に際して、私がたったひとつだけアドバイスしたことがありましたね。それは鼻血に備えてテッシュを必ずポケットに入れておくことでした。
案の定、あなたは試験開始後すぐにに鼻血を出しました。試験中に挙手して「鼻血が出てるのでテッシュを鼻に詰めさせてください」「わかりました。どうぞ詰めてください」という試験官との会話は、一生のネタにできると思います。
試験終了
親としては、まず手応えをききたくなるものです。あなたから返答は「手応え無し」でした。あなたはいつにない、厳しい顔をしていました。
「そっか!でも、よく頑張ったな!」私は笑顔を浮かべながらも、胸がぎゅーっと締め付けられます。あなたのガッカリする顔をできれば見たくない。頑張った人みんなに神様はご褒美をあげてほしい。そんな気持ちになりました。
でも現実は厳しいものですね。合格発表までは心が乱れて「やっぱり滑りどめを確保すれば良かったかな」とか「○○大学を目指さなければ今頃…」とか、そんな発言も出てきました。
私はあなたに言いました。「合否であなたの価値は変わらない。自分で自分の人生の在り方を真剣に考えて、ここまできたあなたを私は誇らしく思う。て、ゆーか、私はあなたが元気で生きていてくれるだけで幸せやし、有難いことやって思ってるんやで」
母の学び
私は、あなたが合格になろうと、不合格になろうと、ここに堂々とあなたの足跡を書き記そうと決めていました。あなたのチャレンジは一瞬私を心配させ、不安にもさせましたが、それ以上のギフトをもたらせてくれました。
私はあなたから大切なことを学んだと思っています「自分の気持ちを大事にすること」「自分の可能性を信頼すること」
息子へ(7)へ続きます
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