こんにちは。助産師のりんごです。
先日なんと!私はテレビ局のスタジオでテレビ収録に参加するという、なんとも非日常な経験をしました。
ことの発端
明石家電視台というテレビ番組で「実際どうなん!?京大生とその親」というテーマでの番組企画があり、息子から「声をかけてもらってるけど、どう?」と連絡がありました。恥ずかしがり屋の私は、戸惑ったのですが、え?でも明石家さんまさんとお話ができるってことやんな!ということに気づくと「出演するーーー!!!」と、返事をしてしまっていました(笑)だって、あの明石家さんまさんに会えるなんて!しかもお話しして、いじってもらえるなんて!!!一生の記念になると思いました。
スタジオ入り
いよいよさんまさんに会える!そう思うとドキがムネムネ!スタジオ近くで、音声さんにピンマイクを付けてもらっていると、寛平ちゃん、村上ショウジさん、雨上がり決死隊のおふたり、アインシュタインさん、山西さんと、続々とスタジオ入りされていきます。そして最後はさんまさん。お、お、オーラがスゴイ!!!大勢のスタッフに囲まれて、かっこよく登場されました。さんまさんは出演者の方をしっかり向いて「よろしくお願いします」と言ってくださいました。カッコイイ!!!もう、完全に目がハートマーク。このさんまさんと今からトークできる思うと緊張も高まります。テレビ局のディレクターさんやスタッフさん達も皆様とても親切で、私が少し咳をしたら「水飲まれますか?」とか、メイクさんがさっと来て髪を整えてくれたり、ずっと笑顔で、緊張を解きほぐそうとしてくれてます。息子に「緊張するなー」っていうと「なんとかなるっしょ!」と。なんでそんなにメンタル強いんや?
本番
いよいよ番組が始まると、緊張で喉もカラカラ。本番前に必死で覚えた台本も危うくぶっ飛びそうになりました。でも途中からは、さんまさんのトークが面白すぎて、一緒に楽しんでいました。息子も横でゲラゲラ笑っていました。
さんまさんが目の前でしゃべっている。さんまさんと目が合った。さんまさんが私に質問している。さんまさんに突っ込まれる。あーーー夢なのか!?もう私は多分、別の世界に行っていたとおもう。今でもあれは夢だったのかと思うほど。感激してる間に収録は終わりました。さんまさんは最後にも「お疲れ様でした!皆さん気をつけて帰ってください!」と丁寧に挨拶をされていました。あーやっぱりカッコいい!!
テレビの世界
今回、テレビ出演が決まる前や決まった後に、面談やメール、電話などで、ディレクターさんと何度か話をしました。番組で話す内容の検討、その話し方(言い回しやタイミング)、服装、色んなことを打ち合わせしました。そこで知ったのは、当たり前だけど「番組は作品である」ということ。番組というひとつの世界があって、その番組には目的があって、その目的のために沢山の人が自分の役割を果たす。そして皆で作品を作り上げる。映画やドラマでは「役づくり」があるのは誰でも当たり前にわかっていることですが、バラエティーでも同じなんだなぁということを知りました。
例えば、私はワイドショーなどでのコメンテーターさんの発言が気になることが多々ありました。コメンテーターさんが、ある報道に対して、その背景や全貌も知らないだろうに、ほんの一部分をみて批判コメントするのをみると「よくそんな勝手なことが言えるなぁ」とモヤモヤしました。でも、もしかしたら、そのコメンテーターさんだって、テレビ番組の目的や意向により「こういう風にコメントしてください」と台本なり指示があるのかもしれないなぁと思いました。これはあくまで想像ですけど、もしそうだとしたら、逆に私がコメンテーターさんの事情を何も知らず勝手にコメンテーターさんのことを判断していたことになるかもなぁ〜と思ったのです。もっといえば、収録番組に関しては、編集で見せ方を変えるのは難しいことではないですもんね。
以前に「私が見えてる世界はほんの一部分なんだ」という内容でブログを書きましたが「私は知らないことだらけ。わかったように思わない」ますます、この意識をしっかり持って、その上でテレビを楽しみたいと思いました。
と、こんなことを書くと、テレビ番組に対してマイナスイメージを持ったのかと思われそうですが、そうではありません。むしろ反対で、番組という作品を創造することに、こんなに沢山の人が関わり、アイデアをだし、丁寧に丁寧に作られていることに感動しました。そして、テレビの世界の皆さんがとても親切で、素敵な笑顔で、そして真剣な眼差しでお仕事をされていて、かっこいいなぁーと思いました。いや!本当に皆さんカッコよかった!!!
ディレクターさん、芸能人の方々、スタッフの方々、出演者の方々、観客の方々。たくさんの方が関わって完成した番組。この後、さらに編集がなされ、どんな風に仕上がって世に出るのかは、私には想像がつきませんが、絶対にほのぼのと楽しくて、いっぱい笑える番組だということは間違いないと思います!
私はどんな「京大生の親」として出演するのでしょうか?ちなみに今回は助産師としての私は0%です。宜しければお楽しみください〜〜。ただ、7組の親子が出演しているので、どれだけうつるかわかりません(笑)3秒くらいかもしれないので視聴中油断は禁物です(笑)
息子の京大合格の秘訣で新たに知って驚いたこと
運も実力のうち?
今回の番組の出演に向けて、私たち親子は沢山の質問を受けました。そのことで私はまた息子の知らなかった一面を見ることになりました。
ディレクターさんに京大合格の秘訣を質問されたとき、息子はこう答えました。「もちろんめちゃめちゃ努力はしたけど『運』も大事だと思う」と。なるほど。確かに、センター試験を乗り越えて、あの日、京大で受験した人たちは、実際どの人が合格してもおかしくはなかったと思う。もうそこは運なのかもしれないですね。
息子の運を味方にする方法
そして、息子が運を味方にするためには、普段から自分の気持ちの持ち方とか、在り方についてこだわりがあったみたいです。確かに、都合よく願い事がある時だけ神社にお参りしたり、御守りとかを身につけたりしても、運を味方につけることはなかなか難しいかもしれないですよね。
息子がこだわってたことは、当たり前に感謝するということらしいです。
例えば、挨拶。息子は朝の「おはよう」から、食事の時の「いただきます」「美味しかった!ごちそうさま」「ただいま」など、昔から普通にしています。思春期も同様です。買い物をしたらレジの人に、「ありがとうございます」地域の人に「こんにちは」
実際、知り合いがバスで息子をみかけたらしく「バスの運転手さんに大きな声で『ありがとうございました』って言って降りていってたよー」って教えてもらったりしました。これは娘も同じ。先日もある人に娘の挨拶を褒められたところ。娘や息子にとって感謝を口に出して伝えることが当たり前で、それが大好きらしい。
あとは、道にゴミが落ちていたら拾うとか、物を大切にするとか、特別すごいことではないけれど、当たり前のことを当たり前にすることが大切なんだそうです。
私の以前のブログで、私の自転車「チャーリー」のことを書いていますが、じつは、息子の自転車にも名前が付いているらしく、乗ったあとは「今日もありがとう」って、話しかけているそうです(笑)息子のこだわりの文房具たちや、スマホも、息子に丁寧に扱われています。参考書もこのように並べられ「これは本当にわかりやすいねんなー」「これは空き時間に見るのにさいこうやねんなー」とか、息子に話しかけられていました。そして私にも「参考書、買ってくれてありがとう」って息子は嬉しそうに言ってくれました。そりゃ、こんな気持ちで勉強したら楽しいやろうな。
↑その姿が面白かったから母は写真を撮った
また、これも今回初めて知ったことですが、息子が人に腹が立った時には「もし今がこれがこの人と会う最後の瞬間だったら?もう二度と会えないとしたらこれでいいのか?」と考えるようにしているそうです。そういえば、息子とは喧嘩という喧嘩をしたことがないのです。それは、息子がそうやって考えていてくれたからかもしれないな、と改めて思いました。普段の生活の中ではこんな息子の考えを知ることはできなかったので、この番組出演をきっかけに息子の考えていることが少しわかって嬉しいです。
合格の秘訣として欠かせなかったもの
そんな行動のひとつひとつが息子の運気を上げているのか、そもそも、色んなモノやコトやヒトに対する感謝の気持ちが運気をあげるのか、それはわからないけど、息子が自信を持ってディレクターさんに言っていたのは「自分はものすごい運がいい」ということ。「それも合格に関係してると思う」と話していました。え?受験のとき鼻血出たやんな!?と思いましたが、それは置いといて(笑)最後に見直ししたことが試験に出たり、やっぱりそういうラッキーはあったみたいです。
人は感謝と不安を同時に感じることはできない
そういえば、誰の言葉か忘れてしまったのですが、私は以前にこの言葉と出会って、子どもたちに教えたことがあります。だから、不安に思うときは、自分がどれだけ恵まれていて幸せなのか思い出してごらんって。私も、何かで不安になったときは「私の幸せリスト」を書くようにしています。自分の幸せを再確認したら、安心してチャレンジができるのです。
何にもかえらえない宝物
今回も学びがたくさんありましたのでブログに書いておこうと思いました。そして、大好きなさんまさんに会えたのは息子のおかげなので、息子に「ありがとう」です。そういえば最近親バカブログが続いてますね。離れたから気づくことも沢山あって。離れたから伝えられることもあるんだなと思います。一人暮らしは快適ですが、以前に増して夫や子どもたちのことを考えるようになりました。
子どもとの楽しかった時間はもちろんですが、子育てでたくさん悩み、たくさんしんどいなぁと思ったことも、不安に思ったことも、振り返ってみると、私にとって全ての瞬間が尊く、何にも変えられない宝物なのだと感じます。