まさかの！娘から「20歳おめでとう」って、手紙をもらいました

2019年4月28日は娘の20歳の誕生日でした。
母になってからあっという間の20年間。本当に私にとってかけがえのない20年間。この節目に私が娘に伝えたい気持ちを書き記しておきたいと思います。

あかりへ

あかりは20年前、私たち夫婦を選んで生まれてきてくれました。
私は25歳、パパは26歳の時でした。

お腹の中にあかりの存在を知ったとき、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。あかりとの出会いは、私の人生において神様からのギフトとしか言いようがありません。なぜなら、あかりは私に大切なことをたくさん教えてくれたからです。

信じるということ

自分の意見を伝える

あかりは私達夫婦にとってはじめての子どもです。だから、常に不慣れで、手探りで、おおらかな気持ちで親ができていたかと言えばそうではないと思います。でも、あかりはそんな中でもすくすくと育ってくれました。

あかりは自分のやりたいこと、やりたくないことがハッキリとわかっています。「ママはそう思うかもしれんけど、あかりはそうは思わない」こんな会話も沢山うまれました。だから、あかりとは随分言い合いもしました。でも、私は内心すごいなぁって思っていました。親の言うことをきくかきかないかは別の話で、自分の意見をしっかり持っていることはとても素敵だと思っていました。そしてそれを一生懸命伝えようとする姿勢にも感心していました。私が若い頃は「どうせわかってくれへんやろ」とか「面倒臭いからええわ」と、人と向き合う努力もせずに拗ねてることが多かったように思います。

↑綺麗な空を私にそすそわけしてくれるあかり

やりたいことリスト

やりたいことに関しては、あかりは何歳の頃からか「やりたいことリスト」を作るようになり、期限を決めて達成できたらチェックを入れて「みてみてーこんなにチェックついたーー！！！」と嬉しそうにしていました。海外旅行、◯◯に会いにいく、〇〇のリップを買うなど、大きな夢から小さな夢まで、紙にビッシリと書いて、いつも大事に持っています。コレって簡単そうに見えるけど、やってみたら結構難しいことがわかりました。生まれては消えていく感情を、消えないうちにしっかりと拾い上げてカタチにしていく。そうすると、今までなかったことにしてしまったことの多さに気づきます。

↑自慢の弟っていつも言ってる。あかりの友達はみんな一成を自分の弟みたいに可愛がってくれるね。

何をしないのか？

逆にあかりは自分のやりたくないことをやらないというのも大事にしています。一般的に、やりたいことをやるってポジティブなイメージだけど、やりたくないことをやらないというのはどうしてもネガティブなイメージがあります。でもそれが本当は大切なことだということに気づかせてもらいました。でもやはりこれもすごく難しいです。何故なら、やりたくないことをやらないということは、人と、自分自身を、信じてないとできないからです。そして無責任なようで、じつはものすごく責任が伴います。自分の選択を人のせいにできない。じつはやりたくないことを我慢してやって、不平不満を言ってる方が楽だったるするし。

私の尊敬するスティーブジョブズは「何を捨てるかで誇りが問われ、何を守るかで愛情が問われる」と言っています。私はこの言葉が大好きです。

人を信じるチカラ

毎年あかりの誕生日付近になると、私に連絡が入り「サプライズであかりのお祝いしたいねんけど、あかりママも協力してくれへん？」的なLINEが来ます。あかりをいかにびっくりさせ、いかに喜ばすかで、友達が一丸となって盛り上がります。その時に思うのが、あかりは本当に友達に恵まれているなぁということです。友達と本気で喧嘩をしているのも何回もみてきたけど、そのぶん、ちゃんとお互いをわかりあい、尊重し合うことができてるんだなぁって思います。これまで、友達との喧嘩が激しすぎて仲が壊れちゃうんじゃないかと心配することもあったけど「〇〇とはそんな仲じゃない」って、きっぱり言ってましたね。

↑中学時代長い不登校を抜けてJKになったね！

↑勉強そっちのけで野球部のマネージャーに没頭してましたね

可能性を信じること

あかりとの日々で、感謝していることがじつはもう一つあります。それは、親になって私が自分自身の可能性に気づけたことです。私は出来損ないの親だから、あかりを育てるときに、いちいちめっちゃ躓きました。それでとことん落ち込んで、しんどくなって、こんな親で申し訳ないって思いました。でも、気持ちが底に触れたとき、上を向くことができました。

「こんなウジウジメソメソかっこ悪いオカンは嫌や。カッコいいオカンになるんや！！！」「私と同じように悩んでる人がいるんやったら、私がその人たちの役に立てるかもしれんやん」そう思えたときのパワーはどこからやってきたのだろうというくらいすごかったです。

それから何かの選択肢があるたびに「2人の母親として自分はカッコいいか？」を、かなり意識して生きてきました。カッコいいとは、泥臭さや、失敗を隠すことではありません。むしろ、そういうのも含めて人間らしくチャレンジする、カッコいいオカンになりたかった。

そうやってチャレンジしていくことで、勝手に決めていた自分の枠を超えることができました。チャレンジに失敗はつきものなので失敗もたくさん経験しました。でもそれが確実に成功へのステップになることを知りました。だから子どもたちの失敗やまわり道も尊い経験だと思い、見守ることができました。きっと何が起きても大丈夫と。

私は我が子をもち、愛する人がいるということがどれだけのパワーになるのか思い知りました。あかりにとって私はどんな風に映っているかわからないけど、私は以前よりずっと自分自身を好きになりました。可能性に気づかせてくれてありがとう！

20歳おめでとう

こんな風にあかりに想いを伝える機会はそう多くはないので、改めて伝えさせてください。あかりの存在に心から感謝しています。生まれてきてくれてありがとう。こんな私を選んで生まれてきてくれてありがとう。あなたの名前のとおり、まさに私の心を照らしてくれる「あかり」です。

私はあかりに何が起きてもあかりの味方です。そしてこれからも親バカであり続けようと思います。まだ若いあかりのこれからにはいろんな出来事が待っていると思います。しんどい時にはしっかりと休んだり立ち止まったりして、消耗してしまったエネルギーを蓄えてください。そうしたらまたきっと歩き出したくなる時がきます。そうやって自分を大切にして生きていってほしいです。そうすることが結局まわりの人を大切にすることに繋がります。

これからもあかりらしく、たくさん幸せを感じながら人生を楽しんでください。20歳のお誕生日おめでとう！！！また一緒に焼鳥いこな♡

娘から届いた20歳おめでとうの手紙

そんなあかりから、突然の手紙をもらいました。オドロキ！

子どもを育てることの責任に押しつぶされそうになった私、あかりと喧嘩をして家を飛び出したあのときの私、あかりが体調を崩して不登校になりあかりと一緒に「辛いね」って泣いた私。真夜中に警察から電話があって「娘さんを迎えに来てください」といわれ迎えに行ったときの私。タイムマシンがあったらこの手紙を持っていって読ませてあげたい。そしてこんな風に言いたい「ほら、やっぱりあかりは大丈夫やろ？」って(笑)