育児相談

妊婦さんや、授乳婦さん。子どもの離乳食や幼児食。特に気をつけたいトランス脂肪酸の害について。

こんにちは
助産師のりんごです

りんごママ
りんごママ
子どもにスイートポテトを作るんですが、やっぱり動物性のバターより、植物性のマーガリンのほうが健康的ですよね?
りんご
りんご
確かに、植物性って健康的なイメージがあるよね。でもね、健康のことを考えるならバターをオススメするよ。

バターって何からできているの?

バターの原材料は牛乳です。牛乳の中には多くの脂質が含まれているのは子牛を育てるのに脂質はとても大事な栄養素だからです。人間の母乳も栄養分の30%は脂質なんです。脳の65%は脂質、細胞膜も脂質、いくつかのホルモンの材料も脂質。もちろんエネルギー源としても。

脂質は赤ちゃんの脳の発達や体の成長に欠かせない栄養素なんです。脂質って不健康なイメージや太りやすいイメージがあると思いますが、それは違います。ただ、積極的に取りたい脂質と、避けた方が良い脂質があります。避けた方が良い脂質の代表がマーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸なのです。

マーガリンってなに?トランス脂肪酸って?

マーガリンやショートニングの材料は植物油です。普通、植物油は液体です。でもこれらはクリーム状〜個体です。これは加工をしてあるからなんです。化学反応を起こさせたときに生じるトランス脂肪酸は人に悪い影響を及ぼします。

トランス脂肪酸は、アメリカでは米国食品医薬品局(FDA)がトランス脂肪酸の使用を全面的に禁止しました。各国も様々な規制をかけてます。だけども日本ではそういった規制はないどころか、トランス脂肪酸が含有していることを記載する義務もありません。そして、パンやお菓子類のほか、お惣菜、加工食品、冷凍食品、外食、ファストフード、あらゆるものに使われています。

バターはとても貴重な食物です。だから誰かの熱意と工夫でバターにそっくりな使い方ができ、大量に安く販売できるものができたのでしょう。それは人々の食生活を助けてくれたかもしれません。ただ、研究によりたくさんの健康被害の報告が出てきて、私達の体にはあっていないことがわかりました。それを私たちがどう受け止めるかです。

え?コストコに?

「うちは国産小麦を使っています」というこだわりのパン屋さんでも、マーガリンやショートニングを使用せずに、バターでパンを焼いているところは探すのがとても難しいです。ぜひ、お店の人に聞いてみてください。私の知り合いの方が、お子さんににトランス脂肪酸が入っていないパンを食べさせたくて色んなパン屋さんに聞いてまわったそうですが、未だ、一件も見つけられないと嘆いていました。(どなたか神戸明石でみつけたら教えてください)

でも、発見!うちの近所にはコストコがあるのですが、そこで販売されている大きな大きなクロワッサンは、フランス産の小麦と発酵バターで作られていて、原材料にマーガリンやショートニングの記載はありませんでした。ただ、コストコでも多くの種類のパンがあり、すべて確認したわけではないので、行かれるかたはお店で表示をみて確認してください。(表示を見るくせ、大事です)

手間はかかりますが、手作りだと、トランス脂肪酸も添加物も入れない選択はできるし、小麦粉にもこだわれるからいいかもしれませんね。

ただ、パンをはじめとする、うどん素麺などの小麦製品は、小麦に含まれるグルテンが腸に負担をかける可能性があるので、特に胃腸が未熟な小さいお子さんには向いていません。離乳食や幼児食からは外していただく方が無難です。(この話はまたの機械に)

健康への害

WHO(世界保健機関)2003年の報告書によると、世界中で年間50万人がトランス脂肪酸による心臓と血管の病気で亡くなっているということです。現在、WHOは1日当たりの摂取量を、1日に摂取する総カロリーの1%未満にするように提言し、2023年までに世界中のすべての食べ物から人工のトランス脂肪酸を取り除くことを目標としています。

最近では、アルツハイマー病、認知症などの原因になるという論文も多く出されています。その他、動脈硬化、心臓疾患、がん、免疫機能、不妊、アレルギー、アトピーなど、健康への悪影響が報告されているそうです。

ママ世代には認知症やガンはピンとこないかもしれませんが、不妊や子どものアレルギー、アトピーなどはまさに身近な問題ですよね。

現代で生きていくこと

今日はトランス脂肪酸のお話をしましたが、今の世の中で、食品添加物、白砂糖、化学製品、有害ミネラル(重金属)、家畜への抗生剤やホルモン剤の投与、残留農薬、遺伝子組み換え、環境ホルモンなど、体に負担をかけるとわかっているものは、まだまだたくさんあります。でもそれらを全く避けて生活するのは至難の技です。そういったものに現代の生活が支えられているのは事実ですし、理想を追求すれば物の値段も一気に跳ね上がります。

ただ、健康被害への影響を大きく受けやすい胎児や子どもには、親が少し気をつけてあげてほしいのです。まずは商品の裏にあるラベルをみるクセをつけましょう。商品に可愛い絵が描かれていたら「子ども用」ではなく、裏のラベルを見て子どもに食べさせて良いものかどうか判断しましょう。

トランス脂肪酸が多く含まれるものは「マーガリン、ショートニング、植物油脂、クリーミングパウダー」などで表示があるでしょう。冷凍食品や加工食品、お弁当やお惣菜などになると、もはやそこまでの表示は必要とされず、わからなくなるのが現状ですが…(泣)。また「/」(スラッシュ)以降に書いてあるのは食品添加物だと覚えておきましょう。

子どもを守れるのは誰なのか?

私が子どものときは、アトピーって何?食物アレルギーなんて同学年でいるの?って感じでした。それくらい珍しかったです。今は食物アレルギーの予防には肌の保湿が有効だと言われています。私自身も赤ちゃんへの保湿をママさんにアドバイスしています。

でも、昭和っ子はみんな丁寧に親から保湿剤を塗ってもらっていたのでしょうか?私は、今の子どもたちの方が圧倒的にしっかりとスキンケアされているとおもいます。

なのになぜ多くの子の皮膚がこんなに乾燥して、湿疹にも悩まされるのでしょう?なぜ、ステロイドなどのお薬や保湿剤に頼らないと肌の調子を保てないのでしょうか?肌本来のバリア機能はどこにいったのでしょう?そもそも、そこに目を向けなければならないと私は思います。

どうして今の子どもたちがこんなにしんどい思いをしなければいけないのか?健康被害はどこからやってくるのか?それを少しでも防いであげられるのは誰なのか?今一度考えてみたいですね。

諸外国が『禁止』しているものが、日本では子ども用のお菓子にも入っていますし、パンの材料にも、外食の揚げ油にも使われています。「なんか妊娠中って無性に〇〇のポテトが食べたくなるんだよね〜」は、大丈夫かな?

内閣府食品安全委員会の資料では「従来、トランス脂肪酸は胎盤を通過しないとされていたが、最近の研究では胎児にも移行することが知られている」と記されています。

現在の日本では、トランス脂肪酸の規制や表示義務がありません。あまりテレビや雑誌で話題にならないのは、大人の事情なのだろうと思います。日本のトランス脂肪酸の摂取量は世界の基準より低いから特に規制はしないそうですが、若い世代ではしっかり世界基準だと私は思っています。世界がトランス脂肪酸ゼロにしようといてる中で、それはどうなのかなと思います。だから、個人が気を付けるしかないのです。

特にこういうのは何年もかけて少しずつ体に影響を与えていくので、食べてすぐに何かを感じるわけではありませんから、「大丈夫だろう」って思いやすいですよね。私自身も出来るだけ気をつけたいなと思います。ただ小さな子どもは影響を受けやすいのでここは親が管理してあげてください。

参考

農林水産省 トランス脂肪酸の摂取と健康への影響
内閣府 食品安全委員会 資料3-1 トランス脂肪酸
「子どもの病気は食事で治す」医師 内山葉子[著]
「発達障害の子どもが変わる食事」ジェリー・マシューズ[著]
「頭は1日でよくなるケトン食でできる子に」医師 白澤卓二[著]
「食べてうつぬけ」医師 奥平智之[著]
「腸のチカラであなたは変わる」医師 デービット・パールマター[著]
「妊活マイスターテキスト」内面医療医学財団

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