りんごの思想

【短歌】夕闇がかぶさる街の端っこで明日を抱いて息継ぎひとつ

夕闇がかぶさる街の端っこで
明日を抱いて息継ぎひとつ

【りんごのうた・短歌】

光と同時に闇もひろがる。助産師の林美佐子として、これから私が挑戦しようとしていることは、もちろん今までにやったことないし、スキルもないし、上手くいく保証なんてないし、恥をたくさんかくかもしれない、人も巻き込むし、やらないといけないこともたくさんあるし、不安で胸が苦しくなることがある。でもどうしてもそれがしたい!叶ったらとっても嬉しい!ってワクワクする自分の「想い」に嘘をつくことはできなくて。

私は今まで好きなコトやりたいコトをやってきている。だけど、その道のりで不安や悩みやしんどさがなかったかといえばそうではない。例えば、助産師を目指したときだって、自分のやりたいことをやっているのだけど、幼い子どもをふたり抱えての学生生活では、ツライ、シンドイ、ドウシタライイカワカラナイ、ネムタイ、デキルキガシナイと弱虫の私は何回も何回も泣いてきた。だけど、それらを乗り越えて達成できたときには大きな喜びに満たされ、自分への自信につながった。そして私を信じて見守ってくれたり協力してくれた周りの人々に感謝が溢れた。もちろん子どもたちにも。

「自分の好きなことをしよう」「ワクワクすることをしよう」っていう言葉が行き交っている。私はこれらの言葉を、”嫌なことはしなくていい”ではなく、”何かを成し遂げようとするとき、いろいろあるだろうけど、それを乗り越えるチカラとなる「想い」が不可欠”だと受け取っている。

私は地元の海が大好きだ。夕焼けが夕闇に向かう静かな時間、優しく包まれながらいくつもの雫を落としてきた。一回きりの人生「ワクワクする想い」を大切に、自分を信じて、ここでときどき息継ぎをしながらこれからも頑張っていこうと思う。