こんにちは
助産師のりんごです。
風邪に季節になりました!
インフルエンザ対策していますか?
代表的な予防法としては
(1)手洗いうがい
(2)湿度の調節(60%前後)
(3)人混みにいかない
(4)予防接種
でも、忘れてはいけないことがありますね。それは自分の体の免疫をアップさせることです。
自分の免疫力をアップするのに気をつけることは
(1)栄養
(2)休養
(3)運動
(4)入浴
などが、ありますが、免疫力をアップさせることは、どの感染症にも有効ですので、この季節は特に意識していきたいですよね。今回は(1)の栄養について免疫アップとの関連性について掘り下げていきますね。
インフルエンザ対策に優れた栄養素
ビタミンD
全身の細胞内に存在
自然免疫力の向上
免疫細胞のバランスを整える
ビタミンAの吸収を助ける
ビタミンA
鼻や喉などの粘膜の材料になる
ウイルスの侵入を防ぐ
免疫力の向上
ビタミンC
活性酸素の除去(抗酸化)
免疫機能の増強
ウイルス増殖の抑制
ウイルスを死滅させる
ビフィズス菌
免疫賦活
感染防止
抗炎症作用
その他、ビタミンE、ビタミンB群、亜鉛などがあげられます。
すごいぞ!ビタミンD!!
ビタミンDは、きくらげ、鮭、しらす、イワシ、椎茸などに多く含まれますが、「日光にあたる」ということがビタミンDの合成に関わっていることをご存知の方も多いと思います。
ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きと、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。ビタミンDが不足すると小腸や腎臓からのカルシウム吸収が不十分となり、骨や歯の形成もうまくいかなくなり、赤ちゃんや子どもではくる病、成人では骨軟化症を引きおこすといわれています。
さらに、このビタミンDは免疫関係に大きく関わっていることがわかってきているようです。そのことについて興味深い実験があります。
ビタミンDと日照時間の関係
冬になり、日照時間が短くなり、血中ビタミンDの濃度が下がる12〜3月頃に、インフルエンザ患者が増えます。例えば、とんでもなく早い時期にインフルエンザが流行り出す年ってありますよね。その年の夏の日照時間を調べてみると、例年に比べてお天気が悪い日が多く日照時間が短いことが調査でわかっています。
ビタミンDとインフルエンザの関係
2008年12月から2009年3月のインフルエンザ流行期に12施設で6から15歳の子供の334人を対象に試験が行われ、半数に30μg(1200iu)のビタミンD入りカプセルを、残りの半数にビタミンDが入っていないカプセルを毎日与えた結果、ビタミンD入りのグループの方がインフルエンザ発症率が42%低かったなんていう実験も報告されています。
(Mitsuyoshi Urashima The American journal of clinical nutrition;91:1255-1260)
外に出てお日様に当たることってとても大切なことなんですね!
でも、日照時間が少なくなったり、寒い日に外に出にくいのは仕方がないことです。
紫外線に当たることって体内で活性酸素を発生させるなどのデメリットもありますし…。
なので、まずはしっかり食べ物から栄養を摂ることを意識しましょう。実際、ビタミンDは多くの人が不足しているそうです。日焼け止めが欠かせないという人や、日光に当たる機会が少なくなる冬の時期は、追加でサプリメントを取り入れるもひとつです。妊娠中や授乳中の方にはとくにおすすめです。
うちでも子どもの受験の時には、免疫力をあげるためにサプリのビタミンDの量も増量していました。
小さいお子さんには「肝油ドロップ」というものがドラッグストアで売っています。グミみたいな食感で甘くて美味しいので、おやつがわりになります。うちの子どもたちが小さい時も、おやつがわりにあげていました。
赤ちゃんの場合は、おっぱいをあげるママが栄養素をしっかり摂ることで母乳から赤ちゃんへ届けてあげられます。お母さんの体内で足りてないものはそもそも赤ちゃんにあげられませんので、不足しないように気をつけたいですね。
ビタミンDは、花粉症対策に摂る方も増えていますね。症状が出る前に血中濃度を上げておくのが大事なので、まさに今から。インフルエンザ対策にもなって一石二鳥!
じつはビタミンD、妊娠にも大きく関わるビタミンなんですよ。妊活中、妊娠中の方にも注目していただきたいビタミンです(これはまたの機会に書きますね)
今日はビタミンDに注目してみました。ただ、栄養素は単独で働くというよりは相互にいろんな役割がありますので、バランスがとても重要ということを忘れないでくださいね。
ママも赤ちゃんも、家族みんな、元気に風邪の季節を乗り越えていきましょう!
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