りんごの思想

ガラスのハートで歩んでいく

暗黒時代

じつは、助産師になって間もない頃、私は心を病んでシャットダウンし、引きこもりの時期がありました。

病んでしまった大きな原因は、まず母子の命を預かるプレッシャーがすごかったこと、あとは職場の人間関係が辛かったことです。

そのふたつが重なって、とてつもなくしんどかったです。でもせっかく夢が叶って助産師になったんだから頑張らないと!って必死で頑張っていました。そしたら、すごいもんですね、ちゃんと身体があかんようになりました(笑)

心の悲鳴は様々な体の症状となって現れて苦しさはMAX!そしてドクターストップ。そのまま半年間、引きこもりです。外に出ようとすると動悸が起こり、呼吸が苦しくなり、意識が遠くなる。怖くてひとりで外出もままならない状態。気力も乏しく、子ども達が小学校に出かけてから帰宅するまでずーーっとソファに座ったまま。そんな日がいく日も続きました。

薬が処方されましたが「これを飲むと廃人になるかもしれない」という私の勝手な強い思い込みがあり、恐怖でどうしても嚥下ができず吐き戻してしまい、結局服用できませんでした。

運良く、薬を使わずに治療をしてくれる心療内科をみつけることができ、先生にイメージ法と呼吸法を教えていただきました。そこから、私はココロとカラダの繋がりをとても意識するようになりました。ココロがカラダに及ぼす影響は半端ないものです。今りんご助産院の母乳外来でカウンセリングの時間をとても大事にしているのは、そのためです。

あと、当時、弱りきっていた私は、扁桃の炎症で高熱を繰り返していて、それが原因で腎臓が悪くなってしまい、入院して扁桃摘出の手術までしました。もう、踏んだり蹴ったり…


息子がくれた四つ葉のクローバー

本当に大事なものは失くしてなかった

私はとことん落ちました。はじめは自分を責めてばかりいました。夢と現実のギャップにも苦しみました。どうして自分がこんなに辛い目に合わなきゃいけないのかと、悲劇の主人公にもなりました。誰かに自分の気持ちを伝える元気もない。泣こうと思ってなくても気がついたら頬に涙がつたっていて驚いたこともあります。でも、凹んだ毎日の中で、気づいたことがありました。

私には、愛する人たちがいました。ありのままの自分を愛してくれる人たちがいました。そして、傷ついてはいたけど大事なカラダが存在し命がありました!!!そんな当たり前のことを改めて有難いと思いました。

自分にとって本当に本当に大事なものは失くしてないから、私は大丈夫だし、なんとかなるし、何回でもやり直しが出来るって思えました。

心療内科で教えてもらったイメージ法と呼吸法で、カラダがだいぶん自分でコントロールできるようになり、入院して、喉の手術もして、私は生まれ変わりました!!!(手術で生まれ変わったエピソードはいずれブログに書きます→コチラ)

そうそう!栄養療法もとても大事だよ!!!


やるせない心の痛み和らげる
鎮痛剤があればいいのに
【りんごのうた・短歌】

再び歩きだす

私は、また歩きだしました。

助産師として復帰もしました。以前の職場はすでに退職していたので、新しい職場でのスタート。もちろん仕事としての厳しさはありましたが、愛がいっぱいの場所で温かく見守られながら助産師として育ててもらい、開業までお世話になりました。ここではお産に関わらせていただく幸せもたくさん味わうことができました。

今でもしんどいことがあったらその職場の皆さんからいただいた寄せ書きのメッセージをみて元気をもらっています。

笑って話せるようになった

で、なんで今このことを書こうと思ったかというと、今回のセブ島旅行でもじつは発作が起こったんです。慣れない場所には特に弱くて。すかさず呼吸法とイメージ法、そして今はちょっと特殊な方法も使って、自分自身を整えていきます。

なんと、落ち着いたあと「また、なったなぁ〜」って、笑って話していました。

あの時から、完全に症状が無くなった訳ではなく、今でもたま〜に、発作を起こします。暗黒時代の酷いときは意識を失ってしまうことも数回ありました。外出先で意識を失ったまま尿失禁して恥ずかしい想いをしたこともあります。替えの服もなく、その時は家族みんなで迎えに来てくれて、顔をみたら泣いちゃいました。

こんな過去のこと、誰にも知られたくないと思っていたけど、もう笑っちゃえるからいいかなぁって思ったんです。これがありのままの自分だし、これがあるから人の痛みに少し触れられることもできるのかもしれないし、私の人生において大切なことだし、書いておくことにしました。

ガラスのハートでも

自覚もあり、身近な人には周知されていることですが、私はガラスのハートの持ち主です。…と言ったらなんだかオシャンティーだけど、とても怖がりで弱虫です。パニック発作もいつ来るかわかりません。それなのにやたら好奇心旺盛で、アホだから後先考えずにつき進んでいき、あちゃー!っていう体験を山ほどしてます。ネタの宝庫!!2012年のりんご助産院を開業した時もプレッシャーで顔面神経が麻痺して何週間か顔半分が動かなくなったし〜(笑)

でも大丈夫。いろんな人に助けてもらったり、支えてもらったり、応援してもらったりしながら乗り越えて、今、幸せに生きています。いっぱい失敗するけど、弱虫でアホやけど、なんとか前へ進んで、色んな夢を叶えることができています。

この先、どうせ、きっと、想像もつかないことが起こるんだろうし、どうなるかわからないけど、大丈夫、なんとかなるって信じるチカラはだいぶん付いた気がします。いや、でも私のことやから、いちいち大騒ぎするんやろうけど(笑)

今日、どう生きる?

時々訪れる自分にとって嫌なことや苦しいこと。気がすむまで悩んだり、泣いたり、苦しんだりしてもいいと自分自身に許可しています。

例えば赤ちゃんは頭を打ったら思い切り泣いて、発散して、気が済んだらまたすぐに笑顔になりますよね。喜怒哀楽を感じ、味わうことってすごく大切なことだと思っています。だから「こんなことで泣かない。強いでしょ?」ではなく「痛かったね。泣いていいよ」って抱きしめたい。

大人だって同じ。喜怒哀楽をしっかりと味わいながら前に進めばいい。

私たちはどんな体験からも学ぶことができるし、辛いことだって、いつかきっと乗り越えるチカラをもっていると信じています。

でも、それを誰かのせい、何かのせい、環境のせいとかにして、いつまでも悲観し続けたり、被害者になったり、拗ねたりしても、何も変わらないということは十分学習しました。

だからね。私は、今日どう生きるのかを、自分で選択することができるということを毎日忘れずに過ごしたいです。子ども達にも、それだけは伝えたいと思って子育てをしてきました。りんご助産院に飾ってある大好きな叶恭子さんの言葉。

あなたの人生はすべて
あなたの選択の繰り返しで
できています

これを、子ども達にどうやって伝えるのか?それはは、諭すことでも、教えることでもなく、ただ、私自身がそのことを意識して生きることだと思っています。

私のこれから

私のベースとなる日々のシンプルな生活を何よりも大切にしたいです。そして本当に大事なヒト、コト、ジカンに集中できるように、自分にとっての「不必要」を見極め、手放す勇気を持っていたいです。自分の魂が望んでいることを、諦めたり、後回しにしない。つまずいても自分を信じて、好奇心旺盛なまま立ち止まったり進んだりしていきます。

そしてたくさん応援してもらってるぶん、愛する人たちを心から応援できる人になりたいなぁ〜。

はぁ〜これ書くのなかなか疲れたよ〜(笑)


ぬくもりに触れて溢れる幸せは
ちぎれるような冬のおかげね
【りんごのうた・短歌】


ありがとう♡