こんにちは
助産師のりんごです。
今日は、家族のことと新型コロナウイルスに対して思うことを書きます。
母の入院
3月の半ばごろ、私の母が心不全で救急搬送されました。「心拍が確認できず、救急隊が心臓マッサージしてる」と父から緊迫した電話を受けた時は、全身の血の気が引いていくのを観じました。でも、母は一命を取り留め、病院に駆けつけたときには、肌にしっかりと温度がありました。そのぬくもりに命があることを感じ、心から安心しました。
母はそのまま入院となりましたが、コロナウイルスの影響で面会が一切禁止。顔を見ることはもちろん、病院内に入ることも許されません。
医療従事者としては命を守ることが何よりも優先されるべきだと頭ではわかっています。もし母や入院患者さんが、コロナウイルスに感染したら重症化の可能性も高く大変なことになります。だから徹底的に感染対策をしなくてはなりません。でも、やはり家族の気持ち的には正直辛かったです。
その後、志村けんさんが亡くなられたニュースをきき、かなりのショックを受けました。亡くなったというだけでものすごく悲しいのに、志村けんさんはご家族に会えないまま最期を迎えたと報道があり、コロナウイルスに感染することの残酷さに胸が締め付けられる思いでした。
コロナウイルスと家族
母に会えたのは搬送された日だけでした。それは仕方のないことで、家族は祈ることしかできません。母に会えず、だんだん元気がなくなっていく父。普段から恋人同士のように仲の良い夫婦を引き離す、病気とコロナウイルス。ひとりで家にいる父も心配ですが、父も高齢なので、会いにいくことも出来るだけ控えなければならない。せめてもの繋がりを持ちたい気持ちから、家族で話し合って、あることを決めました。
それはとてもシンプルなことです。LINEのグループで必ず毎日声を掛け合うことでした。「おはよう」「元気だよ」「お母さんどうしてるだろうね」毎日のそんなやりとり。父もLINEの使い方を覚えて、スタンプを使ったりどんどん進化していってます。兄も、妹も、毎日父にLINEで声をかけます。こんな簡単なことを、どうして今までしていなかったんだろうと思います。
妹はエステサロンを経営していますが、4月は臨時休業。兄の仕事も大変な状況。私は助産師外来以外のお仕事は休業中です。
ちなみに、私の夫は基本テレワーク。娘は4月より社会人一年生になりましたが、まだ一度も出社することなく、大阪の自宅での研修です。息子は大学2年生になりましたが、5月まで休講。京都で自宅学習(?)をしています。
みんな、それぞれの状況で「今、自分できること」に取り組んでいる状態です。
選択とチャレンジ
そんな中で、嬉しいニュースがありました。なんと、母が退院できることになりました。とっても嬉しいことです。でも、これからは今まで通りにはいきません。母に要する介護のレベルがかなり上がってしまいました。
退院後の生活に向けて家族でたくさん話し合いました。私は、自分の父母との同居を心の中で考えていました。老老介護も、もう限界が来ているのです。
そんな気持ちを察した夫は「これを機に同居をしよう」と言ってくれました。「本当にいいの?簡単なことではないと思うよ」ときくと「美佐子の親は自分の親と同じ」と。私は夫の心に触れ、溢れる涙を止めることはできませんでした。
そして、ここ数日は、急ピッチで父と母を迎え入れるための家の準備をしています。3月からバタバタと、なんだか夢の中にいるみたいにあっという間に時間が過ぎていきます。
同時進行で、りんご助産院の新しいサービスである『オンライン助産師外来』を無事にスタートすることができました。秘書のエミリーにも調べごとなどたくさん手伝ってもらいました。ありがとう。エミリーに両親のことを話したとき「りんご先生の肩の荷がおろせるように、しっかりフォローするので遠慮無く何でも言ってくださいね」って、本当に嬉しかった。おかげで予定通りに開始することができました。ある方との約束があり、どうしても始めないといけない理由が私にはあったので、本当に良かったです。
初めてのオンライン助産師外来は、上手くいくのかドキドキでした。でも利用された方から嬉しい感想を頂きホッとしました。
何故、私がオンライン助産師外来をはじめようと思ったのかは、またの機会に改めて書こうと思います。
コロナの先の世界
テレビからもSNSからも、流れてくる情報はコロナウイルスのことばかり。今、不安や恐怖の中では、どうしても視野が狭くなり、口調も荒くなりがちです。
意見することは大切なことです。でも「正義」という名前のついたナイフで人を傷つけてしまわないように常に意識しておきたいです。意見は、悪口とは異なるもの。そして、自分に見えているのは物事の一面だけ。その事を忘れてはならないと思います。一面だけしかみてないのに、勝手に決めつけて人や物事をジャッジしてはいけないということです。
この事に関して。本田晃一さんのブログにすごく共感した記事があったのでシェアしますね↓
会社員をやってて、社長の悪口を言う。
しかし起業すると、あの時の社長の気持ちがよくわかる。
社員から悪口を言われながらも、一生懸命やってたんだなって。
自分が見えないところで見えない努力をして、見えない壁を頑張って越えて、精一杯やった結果だったんだなって。
子供の時、親のことを悪く言う。
しかし親になってみると、あの時の親の気持ちがよくわかる。
子供から悪口を言われながらも、一生懸命やってたんだなって。
自分が見えないところで見えない努力をして、見えない壁を頑張って越えて、精一杯やった結果だったんだなって。政治家や行政に文句を言ってる人も、自分が政治家や行政をやったら色々わかるんだろうな。
あれだけフルボッコで言われながらも、一生懸命やってるんだなって。その立場になってみないと、分からないことがっていっぱいあると思うのさ。
水面下でどれだけ苦労してるか、見えないものがたくさんあると思うのさ。俺は「俺が経験したことのない立場にいる人」を、悪く言うのを辞めようと思う。
それよりも応援する人になりたいと思うのさ。
そして今のうちから敬意を払えるような目線を持ち、感謝出来る人でいたら良いなと思うのさ。
本田晃一さん『悪口をいうのは辞めようと思う』より
新型コロナウイルスが発端で起こったこの騒動で、何を学び、どう行動するかで、アフターコロナといわれている、この先の世界が大きく変わるのでしょう。これは「試されごと」なのかもしれません。一時的には辛いこともあるけど、きっと、様々な気づきにより、パラダイムシフトが起こり、今よりもっと幸せな世界がやってくると信じています。
私も、コロナウイルスに背中を押してもらっていると思い、後悔がないように、心をときめかせながら様々なことにチャレンジしたいと思います。「今」を大切に。
最後に、私の妹が、皆さんの「おうち時間」に笑いをと、動画を作成しているので、紹介させてください。「アホ」なことを真剣にする人が私は大好きです。
マスクが手に入りにくくお困りの方は、こちらも参考になれば。↓
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