りんごの思想

倍々ゲーム(1)

今のこのマンションに住む前は築40年近い37㎡の古びた団地に住んでいました。1階に住んでいたのですが、お風呂の排水口から謎の植物が生えてくる、まあまあ楽しい団地でした。「また大きなったなぁ!」って子どもたちとお風呂に入るたびにその植物を観察してました。

今のマンションは104㎡。それにプラス34㎡のベランダ。考えてみれば今のマンションのベランダほどのスペースに前は家族4人で住んでいました(笑)

じゃあ、次に移る垂水区舞多聞の家はどんな感じかといえば、助産院スペースと合わせて延べ床面積が約200㎡くらい。今のマンションの倍になります!あの古びた団地に住んでたときには想像もできなかったことです。

マンションを買うことになったとき、「きゃー!広い♡」って思ったし、大満足だったし、もう引っ越すこともなく永住するだろうって思っていました。なのに今、3ヶ月後に引越しを控えてますもんね。人生わからないものです(笑)

新しい助産院が建つところ(舞多聞西2丁目)

ビビビッ!!!

じつは、今のこのマンション。「貯金が貯まったから」「頭金ができたから」買ったわけではないのです。なんなら一番お金がないビンボーなときに買いました。

どうしてそんなに無理をして家を買ったかというと、簡単に言うと、勢いです(笑)具体的に言うと、助産師の学校に行こうと思ったとき、これから自分がとてもとても忙しくなるのが想像できたので、子どものことを考えると、どうしても実家の近くに住みたかったからです。歩ける範囲の所に実家があれば、私がお産の実習で帰れないとか、夜中に呼び出しがかかるとか、そんな緊急事態が起こっても、実家に助けてもらうことができるだろうと考えたから。それも夢を叶えるための行動のひとつでした。

最初は、実家の近くで賃貸を探したけど見つからず、近くにいくつかある分譲マンションをみに行きました。でもピンと来ず、なかなか決まりませんでした。

そして、ある日このマンションをみにきたとき、「あ、私絶対にここに住むわ!」って、直感が働いたんです。ビビビッって来ました。夫に「私、絶対ここに住みたい!!!」って言いました。夫も気に入ってた様子。

ただし、問題がありました。けっこうな予算オーバーで貯金はゼロ。夫も転職して間もないときでした。普通ならなかなかローンが組みにくい状況だったんですが、色んなことが重なって奇跡的に住宅ローンが組めたんです!もちろん頭金はゼロ。しかもこれから私は学生…。でも、勢い付いてた私は悩む暇もなかったし、絶対大丈夫!やっていけるって信じました。

リビングルームの日当たりが大好き!

このマンションで起こったこと

引越しに成功し、無事に助産師の学校に合格しました。実家から徒歩5分くらいのところ。同居ではないものの、近くに実家があるということは私の安心の材料になりました。「何か困ったことがあったらおじいちゃんおばあちゃんのところに行くんやで!」まあ、娘も息子も、色々とハプニングを起こしてくれたものの、なんとか助産師の学校に通えました。

マンションは、古びた狭い団地と景色がまるで違いました。綺麗だし、広いし、快適。最初はなんだか落ち着かなかったし、こそばゆかった。でも不思議と、だんだん馴染んでくるんですよね。

すると、不思議。すっかり馴染んだ頃に気付けば夫の年収が団地に住んでいたときの倍近くになったんです。コレは本当にビックリ!

そして、同じマンションのママ友さんたちに、私はどれだけ助けてもらうことになったか!!!ママ友は、後に大事な親友になりました。このマンションで親友までできるとは思ってもみなかったです!このマンションに来てからというもの、なんだかいいことづくめでした♡

コレも「エーーイッ!!なんかようわからんけど、私はこれに乗ってみたいんや!どうしても行きたいところがあるんや!どうなるかわからんけど、たどり着くかどうかも確信なけど、とりあえず乗ってしまえ!!!」って、行き先のわからない、しかも遭難するかもしれない、急流すべりの小さなボートに乗り込むという、ちょっとした勇気が運んでくれた現実なのかもしれません(遭難しなくて良かったわーww)

小さな小さな「りんご助産院」誕生!

私は、無事に助産師になって、病院の産科に就職しました。数年経過して、そろそろ夢だった助産院開業を…と考えました。このときも賃貸物件を探したけど、なかなか良いところが見つからなかった。いつまでもグズグズできないし、もうとりあえず自宅でやっちゃえ!と、夫婦の寝室だったお部屋を、助産院にしちゃいました(^^)

自宅マンションの中にある、6畳ちょっとの小さな小さな助産院。それでも、私のお城。助産院の名前どうしよう…。尊敬する大好きなスティーブジョブズ様のAppleをいただき、ここから「りんご助産院」がスタートしました。

倍々ゲーム、まだ続きます

↑現在のりんご助産院♪