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積み木を積んで雑談に花が咲く助産院がいいなぁ

情報がすぐに手に入る今はすごく便利です。だけども、たくさんの情報に振り回されてしまうことがあります。インターネットでの検索が便利だと思って調べたつもりが、たくさんの時間や労力を費やして、余計に混乱してしまうなんてことはありませんか?

私は初診で来られる方には約90分ほどお時間をいただいています。それは、おっぱいや赤ちゃんに関して、生理的なことをしっかりと理解していただくためです。私は、物事の基礎ってすごく大事だと思うのです。基礎がわかっていればそれを材料に判断ができる。そう、基礎があるから応用することができるのですよね。

足し算引き算が出来るようになったから次にかけ算わり算が出来るのと一緒。そしてどんどん積み木のように積み重なっていくイメージです。

例えば、「夜中も起こして授乳した方がいいですか?」よくあるその質問に対して私は「その方がいいですね」と「いや、今は必要ないからゆっくり寝てください」と、人によって、または、同じお母さんでもそのときの状況によって、全く正反対の事を言う場合があります。質問に返答するために、様々な情報を収集して、そこから、その時その方にいちばん良いと思われる方法を導き出すからです。このように同じ質問でもAさんとBさんには全く違うことを言っているなんてことは日常茶飯事です。

だけど、そのときになぜそのように判断したのかお母さんに詳しく伝えるようにしています。すると、基礎を知ってるお母さんは、その後だんだんご自分で判断出来るようになってきます。

お母さんの質問の仕方も変わってきます。「○○は、どうしたらいい?」から「○○は、こうだと思って試してみたら、うまくいってる気がしてるけど、これで良い?」「○○をこうしてみたんだけどうまくいかない。こうした方が良いのかなぁ。」こんな風にお母さんの考えを混じえてお話ししてくださるようになります。

私が目指すのは、私がいなくても大丈夫になること。助産院に来院されたときの会話が殆ど雑談になり、一緒に笑ったり楽しんだりすること。そして、おっぱいに触れた手の温もりをお土産に持って帰っていただくこと。

誰一人と同じ人生がないように、誰一人として同じ母乳育児はないのです。誰かと比べて一喜一憂するのではなく「自分と赤ちゃんだけのたったひとつの母乳育児」を楽しんでいただきたいと思います♡

上記のようなことをお母さん側から感じ、感想をいただいてますので掲載させていただきます!

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M様より

産後ずっと母乳不足の不安と授乳時の痛みに悩み、インターネットや育児書を読んでは試行錯誤し、毎日不安な気持ちで過ごしていました。授乳がとても苦痛になり、またそんなつらい気持ちで授乳していることも娘に対してとても申し訳なく感じ「もう母乳をやめてしまいたい」と暗い気持ちでいましたが、何とか前向きな母乳育児をしたいと思い林さんにカウンセリングをお願いしました。

私にとってとてもありがたかったのは、母乳の仕組みをおしえてもらえたこと、それから「1人として同じ母乳育児は無い」と言ってもらえたことでした。
インターネットや育児書で情報はたくさんあっても、結局は母乳の仕組みがわかってないので書かれていることと違う状況になるとその度に大混乱、そして他の人と比べては不安が倍増していました。
でも、林さんのカウンセリングの後は教えていただいたことを思い出し「あ、これはきっとこういうことなんだな」と自分で解釈したり、「これはわたしと娘の個性なんだな」と焦らずに受け入れることができました。
母乳以外のことでもすこし肩の力をぬくことができ、心も体も楽になりました。

妊娠中もしくはお産直後に林さんと出会えてお話を聞くことができていたら、たくさんある情報にも左右され過ぎず、自分自身で感じたことをもっと大切にでき、不安も苦痛も涙もへっていたのではないかとも思います。が、自分なりにたくさん悩んだこともよい勉強になりました。

はじめての育児で不安はつきませんが林さんのようにいつもにこにこと楽しんでいきたいなあと思います。

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ありがとうございました!Mさんは今も定期的に助産院に来てくださってますが、母乳外来にいらしたときは、ほぼ雑談です(笑)